2007-09-20

通勤電車の中で。

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まだ気温は33度ある。電車の扇風機も止めたり、回したり。
今日も人の少ない電車で高松に向かう。
競艇に向かう声の大きいおっちゃんから遠くに座る。
ガタガタうるさいが、この古い電車が気に入っている。
ベロア調のグリーンのシートがいい。
昔の人は、これに乗って少し鼻歌を歌ったのだろう。

最近は女性の車掌さんが多い。
若々しく活舌のいいアナウンスが、この古ぼけた電車に似合わず響く。
うつむき加減の乗客に、ひとりひとり笑顔で丁寧に声をかける。
動き、歩きはまだぎこちない。電車の揺れにヨタヨタしている。
運転室のドアがなかなか閉まらずあいてしまう。なんとか踏ん張って閉めようとするが、
ばたーーーん!
と、寝る人も飛び起きる音をたてて戸が開いてしまう。
なんども挑戦するがうまくいかない。
運転手さんと苦笑いしている。
この子の一生懸命さは、頑固な運転手さんも朗らかにしてるだろう。

乗客は無関心な振り。目の前の鼻の高いダンディーなおじさんは心配顔で見守っていた。
こっそり笑い顔を隠して外の景色を眺めた。

今日は少し頭がズキズキする。熱でもあるのかな。気のせいか。

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